データ利用の権限の許可

アンドロイドスマホのアプリ導入では、公式・非公式のマーケットに関わらず、使いたいアプリがスマホ本体のどんなデータを利用するかについて、確認画面をしっかり読む必要がある。これを「アクセス許可」や「アクセス権限」と呼ぶ。インストール時や、インストール後にスマホ本体のデータを利用する時に表示される。

バッテリーを長持ちさせるアプリなのに「連絡先の読み取り」を求めてくるなど、アプリの内容に照らして不自然な許可が必要なケースがある。まずアプリ名や開発企業名をインターネット上で調べる。そして、不審な情報が無いか確認しよう。

Google PlayストアやKDDIのマーケット

日本スマートフォンセキュリティ協会によると、iPhone(アイフォーン)向けの「App Store」や、アンドロイド端末向けの「Google Play ストア」といった公式マーケットや、KDDI(au)、NTTドコモ、ソフトバンクなどの大手携帯会社のマーケットからアプリを入手することが重要だ。

これらのマーケットで入手できるアプリは有害なウイルスの有無を確認する審査を経ている。不正アプリの多くは、これら以外のマーケットやサイトで見つかっているという。

不正アプリをインストールするサイトへ誘導しようと、見覚えのない相手がメールやLINEでアプリを宣伝するURLを送ってくる場合もある。日本スマートフォンセキュリティ協会利用部会の松下綾子さんは「友人のアドレスで送られてきたものもむやみにアクセスしないで。犯罪者がアカウントを乗っ取り、友人になりすましている可能性もあります」と話す。

iPhoneのランサムウェア

iPhoneは基本的に公式マーケットからアプリを入手することになっている。しかし不審なURLの中には、アプリをインストールしなくてもアクセスしただけでスマホを操作不能にし、元に戻す見返りに金銭を要求する不正プログラム(ランサムウェア)などが含まれている恐れもある。注意が必要だ。

不正なアプリやプログラムを検出してブロックするセキュリティーソフトを導入していれば、より安心できる。大手携帯会社やセキュリティーソフト会社が販売している。「KDDI 3LM Security」もその一つである。